伊調馨パワハラ告発から見る初期対応、沈静化
夏のオリンピックで前代未聞の4連覇を果たした伊調馨ですが、スポーツ以外のことで取り上げられるとは本人も考えていなかったでしょう。
伊調馨はコーチからパワハラを受けていたとの告発が第3者からありました。
もちろんその第三者は関係者ですが、これによりスポーツ以外で再び伊調馨の名前を聞くようになります。
ただ、真相はともかくとしてこの問題は長引くことなく沈静化して行きました。そもそもなぜ日大アメフト部のように毎日のようにワイドショーに取り上げて話題が長引くことがなかかったかと言えば、それは危機管理能力にあります。
危機管理能力があり、リスクヘッジをとって初期対応を速めたことにより沈静化をはかることができたわけです。
これが、同じスポーツでありながらなかなか鎮静化することができない日大アメフト部との違いといえるでしょう。
組織自体は、ピラミッド型になっていますので上がしっかり機能していれば迅速に対応することができわざわざ問題を大きくしなくても済むはずです。
それにもかかわらず、組織の上が黙ってしまうとあらぬうわさまで出てきてしまい問題が大きくなっていきます。
このような問題への対応力は、スポーツだけの話しだけでなく会社でも十分にあり得ることです。
例えば顧客からクレームが来た場合には、翌日電話をして対応するとすぐその場で対応するのでは当然ながら後者の方が優れているといえます。
企業体質が良好ならば、迅速に対応し鎮静化を図るのが一番賢い選択肢です。